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- 中絶手術後のストレス症状と対策
身体のケアと合わせて十分な心のケアを

人工妊娠中絶手術は、女性の心と身体に大きなストレスを与える選択です。
患者様によっては、身体の不調だけでなく、心の問題が生じることも少なくありません。
人工中絶手術後の心の障害はPAS(中絶後遺症候群)、PASS(中絶後ストレス症候群)と言われており、PTSD(心的外傷後ストレス障害)の一種として十分なケアを受ける必要があるのです。
中絶手術後に起こるストレス
中絶手術後、患者様によっては子どもを失うことへの喪失感、罪悪感を抱くことがあります。
また、次の妊娠ができるのかと不安になる方もいらっしゃるでしょう。
こうした心の問題はとてもデリケートで、ケアには十分な配慮が必要になります。
また、肉体面に感しても、手術を受けることへのストレス、痛みや体調不良のストレスを抱えることになります。
心の問題から生じる不調
中絶手術は、女性にとって非常にデリケートで深刻な選択です。
そのため、手術後にうつ症状や情緒不安定といった心の不調を引き起こす可能性が高くなります。
例えば、人工妊娠中絶手術に対する心配や恐怖、手術を受けることへの罪悪感、不妊症等への影響の懸念など、手術前から大きなストレスを抱えているという方も少なくありません。
そんなお気持ちを抱えた方が、術後、精神的に不安定になられるケースはとても多いです。
心の問題と向き合うために
その選択をしたことに間違いがないとわかっていても、理解されていても、苦しみを抱えてしまいます。
精神的な負担は決してお一人で悩まず、信頼できる相手に相談したり、クリニックの医師、看護師、スタッフを頼ったりするようにしましょう。
身体の状態から生じるストレス
当院の中絶手術は、WHO(世界保健機関)が推奨する吸引法という方法を採用しています。
子宮内膜を傷つけるなどのリスクが少ないため、患者様の負担は大きく軽減されます。
とはいえ、患者様が体調の変化によってストレスを感じないということではありません。
「手術を受ける」ということは、痛みの有無に限らず身体にとっては大きなストレスになります。
中絶手術で生じるストレスからの症状
手術後に、さまざまなストレスが要因となって、身体や心に不調をきたすことがあります。
以下のような症状がありましたら、我慢せずお気軽にご相談ください。
めまい、吐き気、頭痛
精神的な負担や自律神経の乱れにより、消化器系の機能が弱まると、めまいや吐き気、頭痛を引き起こしやすくなります。
PTSD(心的外傷後ストレス障害)
PTSDとは、強い精神的衝撃を及ぼすトラウマ体験の後に発症するストレス障害です。
中絶という経験が患者様に大きなショックを与え、精神的な不安定を引き起こすことがあります。
PAS(中絶後遺症候群)・PASS(中絶後ストレス症候群)
中絶を原因としたPTSDは、PASやPASSに分類されます。
人工妊娠中絶手術がトラウマとなって精神的に不安定になり、不眠などの睡眠障害が起こったり、うつ病になったり、さまざまな不調が起こることがあります。
ストレス性の不調は個人差があるため、その方に合わせたケアを続けていくことが重要です。
中絶手術後のストレスを緩和するために

中絶手術後は心と身体、両方のストレスを癒すための回復が必要です。
手術の前後は精神的にも身体的にも負担がかかってしまい、免疫力や抵抗力も落ちやすくなっていますので、まずはリラックスできる時間を設けて、ストレスを少しずつ解消していくことを目指しましょう。
休養を取る
まずは、睡眠を十分に取ることを心がけましょう。
手術後、数日間はあまり忙しくせず、身体を休める時間を作ることが大切です。
ゆっくりできる時間を作って、心を休めることも意識してください。
手術後は、特にお食事の制限などはありませんので、栄養バランスを考えながら美味しい食事を摂るのもおすすめです。
とにかく、まずは十分な休養を取るようにしてください。
禁酒する
お酒は、手頃なストレス発散としては有効ですが、手術の直後は控えるようにしましょう。
アルコールは血管を拡張して血流を促進させるため、術後の出血リスクに繋がってしまいます。
また、中絶手術を行った後に精神的な不調がある場合には、アルコールの乱用に繋がってしまうこともゼロではありません。
しばらくは禁酒を心がけ、それ以外の健康的な方法でストレスを解消していくことを意識しましょう。
信頼できる相手に相談する
苦しみや悩みは一人で抱え込まず、信頼できる身近な人に話すことが大切です。
パートナーの方、ご両親、ごきょうだい、友人など、一緒にいて負担にならない相手と過ごす時間を作ってみるのもいいかもしれません。
また、心の不調とうまく付き合っていくためには専門家の力を借りることも一つの手段です。